せとうちコンポストwood
第19回
奨励賞
微生物の力を借りて残菜をたい肥化するコンポスト。釘やビス、工具を一切使わず誰でも簡単に組み立てられることが、人に道具への愛着を提供し、コンポスト導入を促している。養蜂箱や百葉箱を思い浮かべるデザインで建物や庭環境にも調和しやすく、構造的に存在感を感じられるインパクトがこの商品の魅力である。
価格(税込)
関係者
企業担当者やデザイナー
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代表
生原 誠之
生原商店
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建築家
岩竹 俊範
ure合同会社
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デザイナー
Akari Hosokawa
INTERVIEW
2025.10.15
広島県産間伐材と地元のリサイクル資材を活用し、生ごみから堆肥を育む。暮らしの循環、いのちの循環に思いを寄せ、日本建築の伝統的な校倉造(あぜくらづくり)より着想を得た原始的な成り立ちでありながら現代の暮らしに溶け込むコンポスト。
受賞商品をデザインされたきっかけは?
元々、段ボールと建築現場で廃棄されるブルーシートを再利用したバックタイプのコンポスト商品がありましたが、これらの商品は約1年~2年ほどで劣化するため、より耐久性のある商品が求められました。土に興味はあっても、コンポストに抵抗を感じる人が多く、生活空間に自然に置ける心地よさとインテリア性を備えたプロダクトを目指しました。
どのようなコンセプトでつくられていますか?
廃棄物問題や気候変動への関心が高まる中、暮らしに取り入れやすいコンポストとして、行動の第一歩を後押しします。2025年からは広島県内5園の保育園・幼稚園で「保育菜園プロジェクト」がスタートしました。園児が調理くずから堆肥をつくり、野菜の育成・収穫・種のバトンリレーを体験しています。教育分野でも持続可能な生活文化を根付かせる取り組みをしています。
受賞商品の特長は?
木製コンポストは他にもありますが、本製品は箱を構成する部材を角度をつけて組み上げる独自構造により、雨水の侵入を防ぎ、屋外設置時の匂い発生を抑制します。また、釘やビス、工具を一切使わず誰でも簡単に組み立てられるため、組み立ての手間を大幅に軽減しました。劣化した部材は、交換可能で長く使用できます。
応募者
ure合同会社
- 住所
- 広島県広島市中区本川町2-1-4 浜本ビル703
- TEL
- 080-5168-5484