#ひろまるバガス
第18回
優秀賞
プロダクト
サトウキビから生まれた地球にやさしいお好み焼きテイクアウト容器。 広島のソウルフードともいえるお好み焼きのケースとして、蓋が水蒸気を吸収する、レンジにそのまま入れられるなど、持ち帰り容器がむしろ食品の完成度を高めている。これまで廃棄となっていたテイクアウトのお好み焼きの課題に向き合った取り組みを評価したい。
価格(税込)
#ひろまるバガス
関係者
企業担当者やデザイナー
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代表取締役
田中 友啓
株式会社シンギ
INTERVIEW
2023.09.28
従来廃棄されていたサトウキビの絞りカス「バガス」を有効活用したモールド容器で、植物由来の原料を使用した環境に配慮した商品です。凍結(冷凍)後の容器の破損もなく、電子レンジでの加熱も可能となっています。熱々のお好み焼を鉄板から直接容器に入れることもでき、蓋の内側が水蒸気を吸収してくれるため、容器内に水が溜まりにくいのが特徴です。
受賞商品をデザインされたきっかけは?
2015年にSDGsが採択されて以来、環境問題と食品容器は切っても切れない関係となりました。環境に配慮した素材・容器が注目される中、多くは海外メーカーのデザインした容器で日本の市場にはマッチしないものも多くありました。そのような中、弊社として日本に市場に適したデザインを行い開発を進めてきましたが、キーになるプロダクトを作りたいと思い「#ひろまるバガス」の開発に乗り出しました。
どのような思い、コンセプトで、商品をデザインされましたか?
広島にベースをおく企業として、「お好み焼」に注目しました。お好み焼の持ち帰り容器の多くはプラスチック製で、環境に配慮した代替素材の容器が必要だと考えました。
また、熱々の焼き立てを容器に入れることが多いお好み焼は食材から多くの水蒸気が発生するため、持ち帰りに耐えられる容器の強度、またお好み焼店の使い勝手の良さを追求しました。
商品が出来た後の反響を教えてください。
開発を進める中、バガスモールドがお好み焼に適していることが分かりました。
バガスモールド容器は、余分な水蒸気を適度に逃がし容器内に水滴が付きにくいため、ソースがよれず、お好み焼がべちゃべちゃになりにくくなりました。
また、耐冷・耐熱性もあるため、冷凍や電子レンジでの温めも可能です。
そういった機能性もあることから、焼き立てに近い状態でお持ち帰りいただけるとお好み焼店からもご好評をいただいております。
応募者
株式会社シンギ
- 住所
- 広島県広島市中区南吉島2-1-24
- TEL
- 082-241-5194
- FAX
- 082-241-4238