オリヅルノカケラ 折り鶴灰釉ピアス
第18回
奨励賞
プロダクト
折り鶴お焚き上げの灰から作った釉薬を掛けて焼成した宮島御砂焼のピアス。 おりづるをそのままモチーフにするありがちなものでは無く、その要素をデザイン化し抽象的に折り鶴を感じることができるデザインで好感が持てる。折り鶴のカケラという、ネーミングもおりづるをカケラと割り切るところに高いデザイン性を感じる。
価格(税込)
関係者
企業担当者やデザイナー
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代表
山根 興哉
宮島御砂焼 対厳堂
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製造マネージャー
廣畑 聡美
宮島御砂焼 対厳堂
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代表
藤本 聖二
フジモトプロ
INTERVIEW
2023.09.28
平和記念公園に捧げられた千羽鶴は、宮島 大聖院にてお焚き上げされています。その“灰”を焼き物の釉薬にして制作した宮島御砂焼のピアスです。
折り鶴のモチーフを4つのピースに分割し、幾何学模様にすることで、“平和への想い”をさり気なく身に着けられるデザインにしました。
受賞商品のデザインを依頼されたきっかけは?
宮島御砂焼は、旅のお守りとされた“厳島神社本殿下の御砂”を粘土に練り込み制作します。
その由来を活かし、お守りのように身につけるアクセサリーを作りたいと思っていました。
そこでシンプルなデザインを得意とされているフジモトプロにプロダクトのデザインからパッケージデザインやディスプレイ、企画の全体プロデュースなどを依頼しました。小さなピアスに込める深いストーリーとそれを伝えるデザインについて何度も協議と試作を重ねました。
どのような想い、コンセプトを大切にしてデザインをしましたか?
アクセサリーとして、気軽に身につけられることにこだわりました。
小さな陶器のカケラ。そのひとつだけを見れば折鶴をモチーフにしているとはわかりません。小さなカケラに込められた平和への想いは、身につける人だけがわかっています。
“カタチではなくストーリーを身につけるアクセサリー”を目指しました。
商品のデザインを活かしつつ、お土産としても気軽に手に取れるシンプルなパッケージにもこだわりました。
商品ができた後の反響を教えてください。
折鶴そのものの形ではないデザインは新鮮であり、アクセサリーとして身につけやすいと好評をいただいています。
目を引く什器があれば、もっと広がるだろうとのお声をいただき、什器も工夫しました。
イヤリングでのご要望もいただいており、今後の展開を検討中です。
応募者
宮島御砂焼 対厳堂
製造業メーカー
- 住所
- 広島県廿日市市宮島口1-2-6
- TEL
- 0829-56-0027
- FAX
- 0829-56-2980