せとこまち
第19回
奨励賞
広島県産の八朔をまるごと使用した和菓子。風呂敷スタイルにより四方に開いた時の内部のイエローの対比色はお土産としてのエンタメ性があって欲しくなるデザインである。箱を開ける、包みを開ける、という動作により、青から黄色に色が変わっていく体験を2度仕組んでいる。ブルーとイエローの面積バランスや、あえて目立たせない白地のロゴグラフィックにセンスを感じる。
価格(税込)
 
                 
                 
                 
                 
                 
                 
                 
                 
                 
                 
                 
                関係者
               企業担当者やデザイナー
            
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                  企画係 係長 井上 宮仁 株式会社にしき堂 
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                  企画係 姫野 奈菜子 株式会社にしき堂 
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                  佐々木 まなび 雨柳デザイン事務所 
INTERVIEW
2025.10.15
瀬戸内産の八朔の果肉と皮をまるごと使用したジャムを、八朔ピューレを練り込んだ求肥で包み、しっとりとした煎餅で挟んだ三層構造が特長の和菓子です。口に入れた瞬間に広がる柑橘のさわやかな酸味と、ほのかな苦み、そして香ばしい煎餅の風味がお楽しみいただけます。
受賞商品をデザインされたきっかけは?
「せとこまち」は2010年に発売を開始した商品です。しかし時代や嗜好の変化に伴い、売上の伸び悩みが見られるようになりました。そこで、改めて地域素材の魅力を再発信する目的で、八朔味に特化したリニューアルを行いました。広島大学との地域連携で取り組んできた八朔の活用を軸に、「果実感の強化」「ビジュアルの刷新」「パッケージの改良」など、企画から開発・デザインに至るまで全面的に見直しました。
 
                  どのようなコンセプトでつくられていますか?
広島県産の八朔をまるごと使用することにより、地元農産物の利用促進に貢献し、また食品ロスの削減にも寄与します。地域の素材を活かした商品開発を通じて、地元経済の活性化を図ります。時代の変化に応じて、ビジュアルや味わいを見直し、消費者のニーズに応えることで、持続可能な地域社会の構築を目指しています。
 
                  受賞商品の特長は?
八朔の果肉と皮をまるごと使用したジャムと求肥の加工技術により、果実感と風味を最大限に引き出しました。三層構造により奥行きのある味わいと多彩な食感を実現しています。外装デザインは、八朔の皮を剥くような構造と、風呂敷を連想させる意匠を融合し、開封体験そのものに楽しさを持たせています。
 
                  応募者
株式会社にしき堂
- 住所
- 広島市東区光町1丁目13-23
- TEL
- 082-262-3131
- FAX
- 082-263-3121
 
						